「レコーディング・ダイエット決定版」を読みました。
この本のテーマはずばり「レコーディング・ダイエット」! レコーディング・ダイエットとはこの本の著者・岡田斗司夫さんが提唱したダイエット手法で、おととしぐらいに大ブームを巻き起こしました。
この「決定版」は、そのブームがひと段落したころ、レコーディング・ダイエットを実践した著者自身の経過やよくある疑問に対する回答を織り交ぜ、レコーディング・ダイエットを改めて総括することを試みた一冊です。
私は、当時ブームの存在は知っていましたが、「また新たなダイエット手法が出てきたなぁ・・・」ぐらいの認識でスルーしてしまっていました。
が、これ、今読むと、実はものすごい本(手法)でした! というのは、まず、考 え方が行動分析学(行動心理学)の理論と絶妙に合致している点。そして、にもかかわらず、理屈っぽくなく平易なことばでわかりやすく書かれている点。ダイエット本として読むのもありですが、私はむしろ行動分析学の応用事例本として読んだ方が楽しめました。
この世には
- しっかりした理論に裏付けられたアドバイス。ただ、理屈としてはわかるけど、実質、実行できないもの。
- わかりやすいアドバイス。わかりやすいけど、裏づけが怪しかったり大事な視点が欠如したりしていて、実行しても結局成功しないもの。
以下、エッセンスをまとめてみます。詳細は本書を読んでいただくとして、ここでは、レコーディング・ダイエットの定義、特徴、価値という大まかなところ3点を。
#1 レコーディング・ダイエットとは
レコーディングダイエットとは、「レコーディング」とその精度を高めるための「カロリー計算」、この2つを中心とした体系的なダイエットアプローチです。レコーディングとはそのまま「記録」という意味で、そのときどき体重や食べたもの、摂取カロリーを時系列に記録していくことです。